キッチンリフォーム理想に近づけるためには?【動線を意識したキッチンづくり】

キッチンリフォーム理想に近づけるためには?【動線を意識したキッチンづくり】

キッチンのリフォームを検討中、もしくは計画段階に入っているというあなた、 検討事項が多すぎて何から手をつければいいのか、ワカラナイ・・・いまそんな状態に陥っていませんか?

例えば、キャビネットの仕上げ、家電製品、レイアウト、タイル.... など。他にもいろいろありますよね。

この記事では、キッチンのリフォームを検討している人のために、時系列のデザインと構築のプロセスを紹介します。
家全体のリフォームでも、1箇所だけの工事でも、このキッチンリフォームのチェックリストに従って、夢のキッチンを実現しましょう!

Summary


1. まずは計画、計画、計画

ふざけてつけたタイトルではないですよ。リフォームの際に一番といっていいほど大事なこと、それが「計画」です。
家のリフォームの他の部分と同様に最も重要なステップです。

詳しく見ていきましょう。

マラソンでゴールを知らずに走ることは大変苦しいです。そして不安ですよね。 ゴールと言う名の計画をしっかりたて、完璧なペース配分で苦しまず、完走しましょう!

特にオープンキッチン(仕切りがなく開放的なキッチン)を目指している場合は、注意が必要です。計画を立てずに勢いで施工に入ってしまうと大変なことになる可能性があります。

なぜ大変なことになるのか…

キッチンと隣のダイニングルームの間にある壁。実は屋根を支えている場合もあるのです。単なる部屋の仕切り以上の役割を果たしていることが多いので、壁を取り壊す前に業者にみてもらうことをオススメします

もしそれが「耐荷重」と呼ばれるものであれば(家の構造荷重の一部を担っている)、構造エンジニアに相談する必要があります。
構造エンジニアは、壁の代わりとなる構造的な梁や柱の正確なサイズと素材を指定する前に、いくつかの複雑な計算を行います。


次はデザインについて見ていきましょう。

キッチン設計図キッチン設計図


2. キッチンのデザインを検討する

あなたがキッチンコンサルタントやインテリアデザイナーに相談している場合、最初に見るものは、レイアウトプランです。

一般的なレイアウトとしては、*ギャレー型、L型、U型、アイランド型、リターン型などがあります。
※ギャレー型とは、ユニットがキッチンテーブルのない連続した配列に取り付けられ、限られたスペースを最大限に活用できるキッチンタイプです。

また運がよければ、コンセプトイメージももらえるかもしれません。
これは、デザインのレンダリング画像や、デザインのインスピレーションの源となったキッチンの写真など、この初期段階ではより一般的なものです。

とは言え、
夢のキッチンを実現するために、必ずしもキッチンコンサルタントやインテリアデザイナーに依頼する必要はありません。

今ではDIYのサービスも充実しているので、まるでデザイナーが手がけたようなキッチンをより安く実現することもできます。

もし自分でやるとなっても、
キッチンデザインのコンセプトを考えるというステップを飛ばしてはいけません。 Pinterestの画像や使用予定の素材見本を使って、自分だけのムードボードを作るのは簡単です。

しかしどのようなレイアウトであっても、キッチンデザインの次の段階では、キッチンキャビネットの組み合わせを考える必要があります。
食器棚、引き出し、棚、そして調理台やシンクがどこに置かれるのかを考えます。

実際に見ていきましょう。

キッチンのサイズと寸法を知るキッチンのサイズと寸法を知る


2.1 キッチンのレイアウト

「ワークトライアングル」という言葉を聞いたことありますか?

何十年も前にアメリカで提唱された理論。「シンク」「調理器」「冷蔵庫」の3つを線で結ぶと三角形になるというものです

料理をするときには、冷蔵庫やパントリーから材料をすぐに取り出し、使い終わった鍋を置くシンクにもすぐにアクセスしなければならないという考え方です。

この3つの「仕事場」が三角形のポイントになるのです。

このルールには例外もありますが(例:壁が一枚のキッチン)、
「ワークトライアングル」はキッチンのレイアウトを考える上で重要です。頭の隅にでも置いておきましょう。


2.2 食器棚、引き出し、シェルフ、食料貯蔵室

キッチンキャビネットの組み合わせを考える際には、まず今あるキッチンをよく知ることをです。何がうまくいっていて、何がうまくいっていないのか。

手の届かない鍋やフライパンが入っている食器棚が多すぎませんか?スプーンフォークを入れるには深すぎるが、他のものを入れるには浅すぎる引き出しがたくさんありませんか?

これらを正しい組み合わせをするには、ちょっとしたコツがあります。

まず最初に、どこに何を収納するか、紙に書き出してみましょう。 簡単な絵でそれぞれの目的の場所を書いてみると、どう収納すればいいのかが見えてきます。


2.3 食品収納

冷蔵庫とパントリーは、できれば隣り合わせに配置し、収納方法にかかわらず、すべての食品を一カ所に集められるようにしましょう。

パントリーとシンクの間には、料理の準備をするためのペースがあり、料理を始める前に食器を簡単に片付けられるのが理想的です。

ベストなキッチンレイアウトの例ベストなキッチンレイアウトの例


2.4 後片付け

シンク、食器洗い機、水切り板、そして掃除用具を収納する十分なスペースがあれば、後片付けゾーンに必要なものはすべて揃います。
調理エリアと食品保管エリアの間に設置するのが理想的です。


2.5 調理

オーブンは、ベンチ下に設置してコンロと作業スペースを隣接させるか、壁に設置してコンロとベンチスペースを隣接させるかのいずれかで、機能的にはここに必要なものはすべて揃います。

周囲のキッチンキャビネットには、鍋やフライパン、グラタン皿、ベーキングトレイ、調理器具などを収納します。調理ゾーンには、ハーブやスパイスを置くこともあります。これらは食品収納エリアよりも調理エリアに収納する方が理にかなっています。

広々としたキッチンをお持ちの方や、ウォークイン・パントリーやスカラリー(屋敷などにある食器洗い専用部屋)が隣接している方には、以下のような用途のエリアもあるでしょう。


2.6 ベーキング

ミキサー、乾物、調理器具、ベーキングトレイなどを専用の場所に収納します。


2.7 小型家電

トースター、ケトル、コーヒーメーカー、ミキサーなどは、スカラリーやウォークイン・パントリーにあることが多いです。


2.8 エンターテイメント

ミニバーやドリンクステーションは、朝食用のベンチがあればその近くに設置されていることもあります。

朝食やお酒を嗜む時にも雰囲気のあるバーカウンター朝食やお酒を嗜む時にも雰囲気のあるバーカウンター

2.9 家庭用

手紙、請求書、電話(固定電話がまだある場合)、ペンと紙、レシピ本などを入れる場所です。

目的のエリアが整理できたら、どこに何を収納するか、それぞれのエリアに必要な食器棚、棚、引き出し、食料貯蔵室の組み合わせを検討します。キャビネットの仕上げ、水栓金具、棚のノブやハンドル、隣接する壁や床の仕上げを選ぶという楽しい部分に入る前に、キッチンデザインの機能を正しく理解することが重要です。


3. 新しいキッチンにかかる費用は?

最後に費用についてです。 一番心配な費用について計算するための項目をまとめたので、予算内で夢のキッチンをつくりましょう。

ベンチトップ、キャビネットの仕上げ、棚のノブやハンドルのコストは大きく異なります。

メラミン化粧板の食器棚と天然木の食器棚、天然石や人工大理石のベンチトップ、 標準的な水栓金具とオーダーメイドな仕上げの水栓金具など、数えればきりがありません。

美しい仕上げに誘惑されず、自分のキッチンの価格を事前に確認しておきましょう。

これには、建築業者の作業やサービス(配管や電気など)、仕上げが含まれます。

もしあなたがキッチンの専門家やインテリアデザイナーに頼んでいるのであれば、
その人たちが、他の業者とのつながりを持っており、好みのデザインとより良いサービスを提供できる可能性があります。
しかしそれができない場合は、できる業者を探してもいいかもしれませんね。

理想は、あなたのために他のすべての項目(配管工、修理工、タイル工、塗装工)を一括で調整することができる業者です。

洗練された無骨感溢れるワークベンチ洗練された無骨感溢れるワークベンチ

絶対に怠ってはならないのは、見積書の確認です!

最初の見積書が届いたらしっかりと確認し、すべての範囲をカバーしているかどうかを確認してください。キッチンの蛇口やシンクは含まれていますか? ドアの金具はどうか。

ここで確認を怠ると、後でびっくり仰天することになりかねません。 後々余分なコストをかけないためにも、すみずみまで確認しておきましょう。

もし見積もりが予算を超えていて、移動できるスペースがないのであれば、 デザインを見直す必要があるかもしれません。

ここでコスト削減のヒントをご紹介します。

  • 食器棚よりも引き出しの方がコストがかかる
  • カップボードよりもベンチ上のオープンシェルフは、低価格。
  • 一体型機器は、機器自体と追加の接合部の両方で多くのコストがかかる。
  • ソフトクローズ、引き出し式の戸棚、コーナーカップボード用の回転ボードなどの機能は、実用的ですがコストがかかります。


上記のアイテムと同様に、選択した仕上げもコストに影響します。 しかし、キッチンの美的要素部分は妥協したくないのではないでしょうか?

家電製品についても、この時期に考えておくといいでしょう。

製品化のためのデザインを完成させるには、それぞれのスペックが必要になりますので、この決定を遅らせてはいけません。

―あなたのデザインに命を吹き込む―

既存のキッチンをリフォームする場合、建築業者(または熱心なDIYer)はまず既存のキッチンを解体します。

しかし、ハンマーを振り始める前に、すべての工程を安全に行う必要があることを覚えておいてください。これは当然知っていることかもしれませんね。

壊した後は、新しいものを作る作業に入ります。 スペースを広げるために壁を取り除いたり(耐力壁であるかどうかに注意し、建築許可を取得する必要があります)

ついに手に入れようとしているウォークインパントリーやスカラリー(食器洗い専用場)のために新しい壁を組み立てることを意味します。

耐力壁を撤去する場合、構造設計では、かつて壁だったスペースを埋めるために天井に設置される集成材の梁のようなものが指定されているでしょう。

この梁は、壁に隠されたスチールや木材の柱に接続されているかもしれませんし、そうでないかもしれません。
いずれの場合も、壁を撤去して新しい梁を設置する前に、既存の構造体を一時的に支える必要があります。

この作業は、地方自治体の規定により、資格を持った業者に依頼する必要があります。

ただし、業者に依頼する前にその業者が適切な資格を持ち、必要な保険に加入しているかどうかを確認してください。

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